不動産ニュース / 仲介・管理

2017/6/1

三井のリパーク、広島でICT活用の次世代型駐車場

広島市に開設された次世代型駐車場

 三井不動産リアルティ(株)は1日、西日本電信電話(株)、テルウェル東日本(株)と共同で、「三井のリパーク」駐車場に、ICTを活用した「次世代型駐車場」を採用。広島県内に初めて開設した。

 NTTグループが提供するICTサービスを備えた「高機能自動販売機」を設置した駐車場をこれまで全国4拠点に展開してきたが、今回は地域社会へ貢献するため、広島市、呉市、東広島市の賛同を得て、一段と機能を充実させた。

 同駐車場は、「広島」駅と広島東洋カープの本拠地球場の間に位置。大型ディスプレイを設置し、自治体が提供する観光情報などを配信。これにより、観光などを目的に訪れる人に向けた情報発信ステーションとしての役割を担う。また、NTT西日本と広島市、広島広域都市圏内の市町などが共同で整備している無料公衆無線LANアクセスサービスと、NTTグループが提供している多言語翻訳機能を整備、訪日外国人観光客へ駐車場の利用方法を案内が可能となる。地域の特色をモチーフとしたラッピングデザイン自動販売機も設置。さらに、停電時には自動販売機に内蔵されたワイヤー操作により、貯蔵飲料が無償で提供される。一部拠点では、非常食や簡易トイレ、レスキューシートなどの災害対策用品も備蓄している。

 三井不動産リアルティは、駐車場の土地・設備などを提供し、導入サービスの検討・効果などを検証。NTT西日本は、駐車場へのネットワーク回線の提供、自治体との連携に向けた提案などの諸対応と、ICTソリューションの構築・運用実績ノウハウを活かしたサービスを検討する。また、テルウェル東日本は、ICTサービスを組み込んだ「高機能自動販売機」の開発・設置、災害支援サービスの提供を行なう。

 また、今回の駐車場を含めて県内11拠点に「高機能自動販売機」を設置した「次世代型駐車場」を順次展開していく。今後は3社が所有するノウハウを生かし、シェアリングサービスなど、次世代型駐車場の付加価値向上にも取り組んでいく。

左は次世代駐車場のサイネージ、
中央はオリジナルデザインをラッピングした
高機能自動販売機、右は災害時支援型自動販売機

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IoT(インターネット・オブ・シングス)

Internet of Things。モノが人を介することなく相互に情報をやりとりする概念をいう。

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