不動産ニュース / リフォーム

2017/6/7

大宮でIoTの仕組み取り入れたシェアハウス

「omiya mosaic」外観

 (株)Rバンクは、同社がコーディネートした賃貸住宅およびシェアハウス「omiya mosaic(オオミヤ モザイク)」(さいたま市北区、総戸数31戸)を竣工。6日に報道陣や関係者に公開した。

 鉄筋コンクリート造4階建て。JR宇都宮線「土呂」駅徒歩13分、「大宮」駅からもバスですぐの立地。1993年6月築の社員寮。同物件を取得した、不動産会社・(株)フロンティアホーム(埼玉県所沢市、代表取締役:中川 潤氏)が活用方法をRバンクに相談し、同社が企画等を提案、リノベーションしたもの。既存の構造上、家族寮だった15戸をファミリー向け賃貸住宅(3LDK)として、独身寮と管理人室だった16戸をシェアハウス(ワンルーム・1SLDK)として再生した。

 シェアハウス(「omiya mosaic parkshare」)では、専有部は元の間取りを生かし、表面材を刷新。水回りなどは従前のものを活用した。エアコン、ベッド、チェア、照明、2ドア冷蔵庫、無料インターネット設備を標準装備し、収納またはIHキッチンを配置している。共用部は、食堂と談話室だった空間を生かし、LDKとシアタールームに変更した。

 また、Rバンクが4月にオープンしたホステル「&AND HOSTEL ASAKUSA North」(東京都台東区)に続き、and factory(株)(東京都渋谷区、代表取締役CEO:小原崇幹氏)とコラボレーションし、専用スマホアプリで施錠できる電子錠を各住戸に搭載。また、一部屋に一つ、専用端末(スマホ)を置いて、端末内のアプリを通じて共用部における混雑状況や設備利用状況などがチェックできるようにする予定。「シェアハウスでこういったIoTの仕組みを取り入れた事例は他にはないとみている」(Rバンクアシスタントマネージャー・清水麻里氏)という。

 入居条件を50歳未満、外国人も歓迎とし、多世代・多国籍交流を促す方針。賃料はワンルーム(15戸、17.55平方メートル)が3万3,000~3万5,000円、1SLDK(1戸、54.3平方メートル)が6万2,000円。募集開始したばかりだが、すでに1SLDKは入居者が決まっている。なお、ファミリー向け賃貸部分(61.6平方メートル、7万4,000~7万7,000円)は4月に募集をかけ、すぐに満室となった。

大型テレビを設置したシアタールーム

この記事の用語

シェアハウス

複数の居住者・家族が一定の生活空間を共用する住宅をいう。一般に、台所、浴室、居間などを共用し、居住者同士のコミュニケーションが生まれることとなる。賃貸住宅として供給されているが、居住スタイルの選択肢の拡大に応える住宅形態のひとつである。

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