不動産ニュース / 開発・分譲

2017/7/13

横浜にサ高住をオープン/積水ハウス

「グランドマストみなまきみらい」の専有部分は
平均約46平方メートルと広め

 積水ハウス(株)は13日、サービス付き高齢者向け住宅「グランドマストみなまきみらい」(横浜市旭区、総戸数57戸)の見学会を開催した。

 相鉄グループの相鉄不動産(株)が推進している、駅前を幅広い世代が安心して居住できる次世代型の郊外住宅地のモデル事業「南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト」に参画したもの。

 同プロジェクトは、認可保育園と学童クラブを併設した賃貸マンション「KNOCKSみなまきみらい」(総戸数65戸)と分譲マンション(計画中)、積水ハウスが展開するサ高住シリーズ「グランドマスト」を建設するもので、「よこはま多世代・地域交流型住宅認定制度」の第1号に認定されている。

 「グランドマストみなまきみらい」は、相鉄いずみの線「南万騎が原」駅徒歩1分。鉄筋コンクリート造6階建て。

 自立した生活を望むアクティブシニアが、これからの暮らしを安全・快適に過ごせるような環境を提供。リビングアテンダー(生活相談員)が入居者の相談に対応するほか、周辺の医療機関の案内、介護サービスを紹介する。また、緊急時にはリビングアテンダーと警備会社が連携して駆けつけるサービスを提供。プライバシーを確保したまま居室内の「水道流量センサー」自動通報システムにより安否確認を行なうセキュリティ体制とする。

 食堂ラウンジでは朝と晩、健康面に配慮した手作りの食事を提供(有料)。朝は自宅で、夕食は食堂で、など自由に選択することができる。

 住戸の専有面積は33.42~61.15平方メートル。間取りは1K~2LDK+S。夫婦で入居できる広めのプランも用意した。また、ベッドルームと洗面室の両方から入れるトイレを設けるなど、快適な間取りを7パターン用意。温水洗浄暖房便座付トイレや床暖房、玄関ベンチ等の設備を備えた。1階にはデイサービス、訪問介護事業所、訪問看護事業所も併設している。

 月額賃料は11万2,000~22万4,000円(非課税)を予定しており、管理費2万円(非課税)、生活支援サービス費3万5,000円(税別)などが必要。
 積和グランドマストと賃貸借契約を結ぶ契約方式で、契約期間は2年間(更新料なし)。契約期間にかかわらず、中途での退去(解約)も自由となる。

 現在17組が予約・契約済みで、そのうち14組が相鉄沿線からの住み替えとなる。

 積和グランドマスト課長の高見輝夫氏は、「周辺の戸建住宅に住んでいる人が主なターゲット。賃貸住宅なので気楽に試してもらいたい。駅前という立地で、今よりも良い暮らし、安全な暮らしを提供したい」と話した。

 また、相鉄不動産開発計画部賃貸施設センター次長の伊藤浩明氏は、「いずみの線は40年前に開通し、それとともに住宅開発が進んだ。住んでいる人も住宅も高齢化しているが、移り住んでもらうことで、多世代が居住するまちの活性化を実現したい」などと語った。

井戸やかまどベンチを設け、
地域の防災拠点としての役割も担う

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

規模や設備面で高齢者が生活しやすいバリアフリーな住宅(ハード)に、介護・医療などのサービス(ソフト)が付いた住まいをいう。 ハード・ソフトの基準は以下の通り。

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