不動産ニュース / リフォーム

2017/7/13

YKK APとZEH仕様のリノベ戸建て/リビタ

「代沢の家」外観

 (株)リビタは12日、窓メーカーのYKK AP(株)と協働で、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様に高性能化したリノベーション戸建住宅「代沢の家」(東京都世田谷区)を公開した。

 2014年より戸建てリノベーション事業「HOWS Renovation」を展開。YKK APも、ストック数の多い既存戸建住宅を活用したリノベーション市場に注目しており、両社で戸建住宅における性能向上リノベーションの可能性を追求するため、リビタの戸建てリノベ商品にYKK APの窓商品を採用し、実証実験を行なっていくことにした。

 同物件は、敷地面積126.82平方メートル。延床面積144.38平方メートル。木造・鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建て。1987年築。小田急線「下北沢」駅徒歩7分に立地。

 「HOWS Renovation」の商品では、断熱性能は2020年基準、耐震性能は01年改正の現行法基準での改修を基本としてきたが、今回はそれを上回る性能向上等を行なった。
 YKK APの高断熱窓や開口部耐震を採用することで、採光性を確保しながら、20年に新築住宅で義務化される予定の性能基準を上回るレベルの断熱性(HEAT20G2レベル、UA値0.46以下)、震度6強の地震にも耐える耐震性(評点1.5以上、壁量耐震等級3レベル)を確保。そのほか、省エネの給湯、空調、照明設備やHEMSを導入したほか、太陽光発電(6.3KW)も設置した。

 リノベーション工費は3,500万円弱。「HOWS Renovation」の通常物件の1物件当たりの工費がおおよそ2,000万円であることから、1,500万円ほどアップしている。それでも同地で新築した場合より、1,000万円ほど割安になる計算。

 同物件は、一定期間、両社のコンセプトハウスとして事業者および一般ユーザー向けに公開し、ノウハウの提供や啓発に活用しながら、販売活動も実施。販売価格は1億5,900万円。販売後も、居住者の協力を得て、エネルギー収支や光熱費の定点観測など、性能向上の実証実験を約2年間行なう予定。

 なお、「HOWS Renovation」では、横浜市青葉区や東京都世田谷区など、年内に約20棟を販売する計画。それらを含めて、供給数が約50棟に上る見込み。

「代沢の家」内装、2階部分

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