
ヒューリック常務執行役員の高橋則孝氏
ヒューリック(株)は19日、国内リゾート地事業の規模拡大について、ホテル・公共リゾート・スパ等の運営・プロデュースを行なうカトーレジャーグループ(東京都渋谷区、代表取締役兼CEO加藤友康氏)と、報道陣向け合同説明会を開催した。
両社は日本全国で展開するスモールラグジュアリーリゾートの新展開として、2020年までに高級旅館「ふふ」シリーズを新たに6つ展開すると発表。「ふふ」は、ヒューリックが物件を所有、両社の合弁会社である(株)HKリゾートマネジメントが運営を行なう。
「休息」、「やすらぎ」がテーマ。客室数は20~30部屋を基本とし、宿泊費は8万~10万円超を予定。河口湖、箱根、日光など都心から1時間半~2時間以内で行けるリゾート地などに、既存施設を含めて10件程度の展開を計画している。これまで、インバウンドの需要の中でも富裕層が宿泊するホテルが少なかったことから、その受け皿を目指す。
都心のオフィスビルを中心に事業展開するヒューリックでは、将来の労働人口減少によるオフィス需要の減少や、高齢者人口・訪日外国人の増加を見据え、高級旅館事業に取り組むことで事業領域の拡大と資産の多様化を図る。
ヒューリック常務執行役員の高橋則孝氏は「当社のコアビジネスはオフィス事業だが、時代のニーズに即した成長分野として『高齢者、観光、環境』の3Kに取り組んでいる。観光ビジネスは今後事業の柱の一つになるだろう。開発投資額は200億~300億円規模の大型プロジェクトとなる」などと述べた。
