不動産ニュース / 開発・分譲

2017/7/26

「横浜発の分譲住宅」をリブランド

「MARKS HOUSE鵠沼松が岡」外観
大型の木製ルーバー調サイディングが目立つ

 横浜を地盤に不動産事業を展開する(株)日京ホールディングス(横浜市中区、代表取締役:望月真裕氏)傘下で分譲住宅事業・リノベーション事業を展開している(株)NIKKEI MARKS(同、代表取締役:花原浩二氏)は、自社分譲住宅ブランド「MARK HOUSE」をりブランドした「山手ヴィンテージ」のプロトタイプ「MARKS HOUSE鵠沼松が岡」(神奈川県藤沢市)の販売を開始した。

 「MARKS HOUSE」は、西洋文化を巧みに取り入れた横浜の住文化の復権を目標に、職人の思いが反映され、素材にこだわった、住み続けるほどに味わいの出る住まいを目指し、2015年立ち上げたもの。今回、持ち株会社制導入による分譲住宅会社の分社化に合わせ、より分譲住宅向けに特化したデザインや建物仕様へリブランドを図った。

 横浜市内中心に、湘南エリア、川崎エリアを主な供給エリアとしていく。神奈川県は全国的に地震リスクが高いため、長期優良住宅認定の取得を標準化し、耐震性と断熱性、省エネ性を大手ハウスメーカー並みに引き上げる。湘南エリアは大手ハウスメーカーの分譲比率が極端に低いことから、大手並みの建物仕様とこだわりを持った分譲住宅をリーズナブルな価格で提供していく。メインターゲットは世帯年収1,000万円クラスのファミリー層や多世代居住層。

 神奈川県下を中心に住宅設計や施工を手掛ける(株)ビルド・アートにデザイン監修を依頼。外観や内装は、横浜の洋館や赤レンガ、港町をイメージした茶色や鉄色を積極的に採用。木製のサイディングや無垢フローリング、天然木の風合いを生かした集成材をキッチン、洗面台、各種収納や作り付けのテーブルに多用している。また、玄関からシューズインクローゼットを介したダイレクトアクセス、浴室・洗面・バルコニーの直線動線、キッチンからLDK全部が見渡せるアラウンドビュー設計、坪庭を設えた和室など、分譲住宅では難しかったこだわりの設計を盛り込んだ。

 「MARKS HOUSE鵠沼松が岡」は、江ノ島電鉄線「鵠沼」駅徒歩7分の住宅街に立地。敷地面積は176平方メートル、木造軸組み工法2階建て、延床面積は104平方メートルの4LDK。販売価格は6,980万円。25日会見したNIKKEI MARKSの花原社長は「大手ハウスメーカーでの販売経験を生かし、注文住宅並みに細かな配慮を施した分譲住宅を作っていきたい。今後は山手ヴィンテージに続くデザインテーマを追加し、分譲住宅ブランドのセレクトショップとして、18年度から本格的に販売を開始する。18年度20棟、19年度50棟の販売を目指す」とした。

室内も無垢材など木の質感を前面に出したデザイン

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長期優良住宅

長期にわたり使用可能な質の高い住宅をいう。その具体的な基準は明確には定まっていないが、単に物理的に長寿命であるだけでなく、ライフスタイルの変化などへの対応、住環境への配慮など、社会的に長寿命であることが必要であるとされる。

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