
大和ハウス工業(株)は20日、マルチテナント型物流施設「DPL新富士」(静岡県富士市)を竣工した。
同社は2002年より物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客の事業スキームに合った専用の物流施設をコーディネートする「Dプロジェクト」を展開してきた。
同プロジェクトではこれまで、全国167ヵ所、敷地面積約485万平方メートルを供給してきたが、中部地域での物流施設展開の加速を目的に、「DPL新富士」を建設。静岡県内のマルチテナント型物流施設は初めて。
新東名高速道路「新富士インターチェンジ」から約0.8km。関東・中部地域だけでなく関西、北陸地域などへのアクセスも容易な立地。
敷地面積は2万8,216.8平方メートル、延床面積は3万14.16平方メートル。鉄骨造2階建て。富士山麓特産の自然素材をデザインに活用しており、富士山の溶岩を外構の植栽に再利用。また、傾斜のある敷地形状を利用して、1・2階とも直接トラックが乗り入れできる設計とするなど、地域の特性を生かしたデザインとしている。
また、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの全量買取制度を利用した発売事業に取り組み、屋根にそう発電容量1.2MWを敷設する。
なお、製造業や物流企業など3社のテナント企業の入居が決定しており、満室稼動となる見込み。