三井不動産(株)は1日、リアル店舗共生型のファッションECモールサイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」をオープン。同日、事業発表会を開催した。
同サイトでは、商品販売ページや、同社の運営する商業施設の店舗スタッフによる「おすすめコーディネート」等のコンテンツを展開する。現時点で、同社の商業施設に入居しているテナントのうち、約200ショップ・約3,000ブランドの商品を取り扱っており、ショップ数は今後1年間で400に増やす予定。
同サイトの特徴は、リアル施設とECサイトをつなぐプラットフォームとして機能させる。リアル施設とECサイトの在庫管理とを連携し、いずれかで欠品が出れば同サイトを通じて取り寄せられる仕様とし、販売機会の損失を防止する。また、「おすすめコーディネート」コンテンツにおいて、これまでリアル施設でしか発信できなかったスタッフの提案を全国に発信することで、店舗だけでなくスタッフ個人のファンも広く獲得し、リアル施設への来場者数アップにつなげていく。
同社では、10年後に年間商品取扱高1,000億円の長期目標を掲げ、事業を拡大する計画。同社常務執行役員の広川義浩氏は、「単なるECモールではなく、リアル施設連携型のまったく新しい試み。顧客ニーズに応えられるよう試行錯誤しながら、当社の商業施設がまだ身近にないエリアの方にも利用していただき、ファンを増やす窓口にしていきたい」と述べた。