不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/11/1

ファーストバイヤー、3割が予算内の購入重視

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所はこのほど、ファーストバイヤー(一次取得者層のうち施主の年齢が40歳代以下の若年子育て世帯)の住宅購入意識の調査結果を発表。過去7年以内に2階建て以下の戸建住宅を取得した核家族が調査対象だが、二次・三次取得者層との比較も行なうために、調査対象は25~79歳の世帯主またはその配偶者。有効回答数は1,969件。

 住宅会社選定時に重視するポイントについて聞いたところ、ファーストバイヤーの3割が「予算内で購入できるか」を重視ポイントとして挙げた。項目別では「営業担当者の対応が良い」「会社が信頼できる」に次いで3位となった。なお「予算内で購入できるか」の回答は二次・三次取得者層では7位と、ファーストバイヤーのほうが「予算内の購入」をより重視していることが分かった。

 購入金額(土地代を除く)について聞いたところ、ファーストバイヤーでは2,000万円台が51%(「2,000万~2,500万円」=27%、「2,500万~3,000万円未満」=24%)となった。次に「1,500万~2,000万円未満」と「3,000万~3,500万円未満」がともに16%となった。

 住宅購入の成功度満足度(100点満点)については、ファーストバイヤーの19%が100点満点をつけて、平均点が80.7点となった。一方、二次・三次取得者層では、100点満点が22%、平均点が83.6点となり、ファーストバイヤーの満足度が二次・三次取得者層に比べて低くなった。

 100点に満たなかったファーストバイヤーに理由(失敗・不満点)を尋ねると「間取り・プラン」が1位、次いで「収納・収納量・片づけやすさ」、「費用・価格」、「庭や車庫、外まわり」、「キッチン・浴室・洗面・トイレ」などが続いた。

 また、「採用した間取り・仕様」と「本当は採用したかった間取り・仕様」について聞いたところ、ファーストバイヤーが「本当は採用したかった(のに実現しなかった)」ものとして、「屋根や庇のついたテラス、バルコニー」、「ベビーカーや三輪車、外遊びの道具などをすっきりと片づけられる外まわりの収納」、「雨の日や夜遅くに洗濯物を干せる」、「洗濯物干しや取り込み、収納までが負担なくできる間取り」などが挙げられた。

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一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

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