不動産ニュース / 仲介・管理

2018/2/1

三井不リアル、オアフ島のレジデンス販売で提携

現在の「ワードビレッジ」全景。六本木ヒルズの約3倍の広さの大規模開発で、約4,500戸のレジデンスが供給される予定

 三井不動産リアルティ(株)は、米国の不動産ディベロッパー、ザ ハワード ヒューズ コーポレーション(米国テキサス州、以下、ハワードヒューズ)と包括業務提携。同社が、ハワイ州オアフ島ホノルル市で開発を進める大規模複合再開発プロジェクト「ワードビレッジ」内のレジデンスの国内販売サポートを行なっていく。

 「ワードビレッジ」は、アラモアナビーチ公園を眼下に望む約7万3,000坪に及ぶ大規模複合開発。10年後の開発完了までに、タワーレジデンス約4,500戸が供給される予定で、このうちすでに1,300戸が販売済み。これまでの販売住戸は、販売価格100万~3,600万ドルという高級物件。最新販売物件の「アアリイ」(地上42階建て、総戸数751戸)では、家具家電を備え付け、共用部を充実させることで専有面積を圧縮したSTUDIOタイプを5,000万円台から販売していく計画。日本が、国外のハワイ不動産購入シェアトップである点を重視。2016年に同社初の海外支店を設置。17年末に六本木にジャパンギャラリーを開設していた。

 三井不動産リアルティは、富裕層向けに国内の1棟リノベーション分譲やホテル分譲を手掛けてきたコンサルティング営業本部プロジェクト営業部内にスタッフ5名の「ワードビレッジ専任チーム」を発足。同プロジェクトの販売終了まで販売をサポートしていく。同チームと全国のリハウス店およびリアルプラン店舗は、一次対応からギャラリーへの案内、現地視察のスケジュール調整までをワンストップで対応。これまで富裕層向けのアウトバウンド事業は、三井不動産グループの関連する物件に限定していたが、ワードビレッジの販売を契機にアウトバウンド事業の伸長を図る。「プロジェクト営業部としては、営業部全体の取扱高を、17年度の約350億円から20年度には約500億円まで引き上げたい」(同社コンサルティング営業本部プロジェクト営業部部長・深澤義人氏)。

 1日会見したザ ハワード ヒューズ コーポレーションジャパン エクゼグティブマネージャーの野間則位氏は「オアフ島の不動産の8%は外国人が購入しており、その中でを最も多く購入しているのが日本人。ワードビレッジのこれまでの購入者に限れば、もっと比率が高い。ハワイの不動産情報は首都圏では入手しやすいが、地方含めた全国に幅広く情報を発信したいと考え、当社から三井さんに提携をお願いした」などと語った。
 また、ハワードヒューズで住宅販売を統括するレジデンシャルセールス&マーケティングシニアバイスプレジデントのビル・ピセツキー氏は「ワードビレッジは長い時間をかけまちづくりをしていくことを念頭に置いており、常に競争力のある価格設定で、高い市場シェアを維持してきた」と自社の強みを語った。

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