不動産ニュース / 開発・分譲

2018/2/9

350m超高層木造ビル建築に向け技術開発

「W350計画」超高層木造ビル俯瞰図

 住友林業(株)は8日、超高層木造ビル構想「W350計画」を発表。1691(元禄4)年の創業から350周年を迎える2041年を目標に、高さ350m(地上70階)の超高層木造ビル建築に向けた技術開発を進める。

 (株)日建設計が設計協力し、高層建築物の木造化・木質化および、まちを森に変える「環境木化都市」の実現、林業再生による地方活性化と森林の健全化、木材の循環活用などが狙い。同社研究開発機関の筑波研究所が中心となり、建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップをまとめた。

 想定する建物は、店舗・オフィス・ホテル・住宅の複合ビルで、地震固有値解析のため建設地は千代田区丸の内に設定。建築面積6,500平方メートル、延床面積45万5,000平方メートル。段階的な目標として20年に高さ70mの14階建てでの実施設計、30年に高さ200mの実現を目指す。

 木材と鋼材を組み合わせた木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造を採用。建物の一番外側は四周をぐるりと回るバルコニー状のデザインとし、バルコニー部分は超高層建築物でありながら、新鮮な外気と豊かな自然、木漏れ日に触れられる空間に。また、地上から建物のバルコニー部分を経由して高層階まで緑化し、都市での生物多様性も育む。建物内部は純木造とし、木のぬくもりややさしさを感じる落ち着いた空間を創出する。

 木材使用量は18万5,000立法メートル(同社木造住宅構造部の約8,000棟分に相当)、総工費試算は約6,000億円。

 8日会見した同社代表取締役社長の市川 晃氏は、世界各国で現在、木造高層ビルの建築計画が進んでいることに触れ、「2月20日で会社設立70年周年を向かえ、その節目の年にグループの方向性を示すプロジェクトとして構想をまとめた。日本は森林に恵まれ、昔から数々の世界水準の木造建造物をつくってきた。今こそ、新たな木造建造物の技術革新を進め、世界に打って出る時期。木材と鋼材のハイブリッド技術を確立すれば世界の市場で勝負できるものに成り得る」などと意気込みを語った。

 なお、同社は17年11月に熊谷組(株)と資本・業務提携をしており、今後は熊谷組の持つ土木建築ノウハウと同社の木造建築ノウハウを融合。両者の強みを生かすことで計画を具現化し、木造建築の木化、緑化、事業の展開を加速していく。

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