国土交通省は14日、第2回「先進的まちづくりシティコンペ」のシンポジウムをすまい・るホール(東京都文京区)で開催した。
「先進的まちづくりシティコンペ」は、都市課題の解消や次世代型都市の創出に資する最先端技術を活用した取り組みや、新しいまちづくり手法(資金調達、マネジメント、PPP)などを活用した先進的な取り組みを表彰する取り組み。
今回、国土交通大臣賞に選ばれたのは、「二子玉川ライズの街づくり」(二子玉川ライズ協議会)、「『並木横丁いこいこ』まちなか空店舗再生創業事業」((株)飯田まちづくりカンパニー)、「産学官民連携による地域と市民が主役のまちづくり~日向市駅を核とした地域の宝を活かしたまちづくりの取組~」(日向市、宮崎県、九州旅客鉄道(株)、日向市中心市街地活性化協議会、日向市中心市街地イベント連絡協議会)。また、審査委員会特別賞として「人口10万人のむらを目指す、たかが100人、されど100人のむらづくり物語」(伊座利の未来を考える推進協議会)が選定された。
表彰式において、国土交通大臣の石井啓一氏は、「都市を発展させていくには、まち固有の魅力を引き出す空間作りだけでなく、それを持続的に使いこなすことが重要。投資を循環させる仕組みや市民のまちへの愛着を育むことが不可欠であり、国交省としては、こうしたノウハウの普及や海外展開などに活用できるよう、広く情報を発信していきたい」と挨拶した。
その後、各団体がそれぞれ取り組みのきっかけや成果などについてそれぞれ解説。また、同コンペの審査委員会委員長を務めた岸井隆幸氏(日本大学理工学部土木工学科教授)がコーディネーターとなりパネルディスカッションを実施。「街の魅力とは何か~各都市の取組を考える~」をテーマに、意見を交換した。