
大東建託(株)は、高耐震仕様を標準とした「DK SELECT高耐震グレード G3シリーズ」(以下、G3シリーズ)を、基幹商品に本格導入する。
政府の耐震化促進の方針に合わせ、同社の賃貸住宅商品においても耐震性の強化を図る。G3シリーズは、住宅性能表示制度の最高等級「耐震等級3」を実現するグレードとなる。
同社ではこれまで、地震リスクが高いといわれる一部地域で、「耐震等級3」に該当する2×4工法商品を販売していたが、今後は、「耐震等級3」の在来木造商品、鉄骨造商品、RC造商品を、順次販売していく。
G3シリーズは、2×4工法に採用している高耐力ホールダウン金物など、同社の従来からの技術と新技術の融合により実現。同社のオリジナル工法「鉄骨造システムブレース構造」では、従来の高強度を生かし構造フレームを進化。同社の在来木造工法「エコプレカット工法」では、スリーエム ジャパン(株)、大東スチール(株)との協業によるオリジナル制震ダンパーを導入、耐震等級3を目指す。制震ダンパーは、性能評価を取得しており、現在、国土交通大臣認定を申請中。
東京・神奈川・千葉・静岡エリア(一般的に地震保険料が高いといわれる)の場合、耐震等級を1から3へグレードアップさせたことにより軽減される地震保険料が、耐震性能強化のための費用を上回り、総事業費を削減しつつ、事業継続性を高める有事への備えが可能となる。耐震等級を上げることで、大地震が発生した場合も建物の被害が小さくなり、補修費用が軽減されるなどのメリットもある。