不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/20

都の子育て支援住宅認定第1号「西新井」が竣工

「イニシア西新井」外観

 (株)コスモスイニシアは、東京都の子育て支援住宅認定第1号を取得した分譲マンション「イニシア西新井」(東京都足立区、総戸数81戸)を竣工。20日、報道陣に公開した。

 同物件は、東武伊勢崎線「西新井」駅徒歩9分に立地する、地上9階建ての分譲マンション。「立地や住戸プランから子育て層がターゲットとなるため、事業を開始した当時ちょうどスタートした都の認定制度を取り入れ、子育て層にアピールした。子育て層が安心して子育てできるよう、防災とコミュニティをテーマとした」(同社レジデンシャル本部統括部・森本恵里氏)。アウトドアメーカー「Snow Peak」とコラボレーションし、アウトドアグッズを共用の備品として用意。入居者が自由に使えるようにし、非常時には防災備品として活用する。コミュニティ支援を手がけるHITOTOWA.INCが、入居者のコミュニティ醸成を支援。ウェルカムパーティ、アウトドアグッズ活用イベント、防災ワークショップなどを展開する。

 住戸は、2LDK・3LDK、専有面積63~110平方メートル。都の制度認定を受けるため、玄関ベビーカー置場、壁の面取り、指はさみ防止機能のあるドアや引き戸の採用、シャッター付コンセントやチャイルドロック付きのコンロなど、必須・選択合わせ74の基準をクリアした。

 2016年11月よりホームページをオープン、約400組が来場し、竣工までに9割が販売済み。販売価格は、4,000万円台後半が中心で、坪単価は210万円。購入者の半数が子育て層、3割がプレファミリーと、想定ターゲットへの訴求が成功し、歩留まり2割を実現した。

エントランスホール壁のキャビネットには、SnowPeakのアウトドアグッズを収納。入居者がレジャーに借り出せるほか、災害時には防災備品として機能する
居室は引き戸を多用し、指はさみを防ぐために引き残しを50mm設定している

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