不動産ニュース / リフォーム

2018/3/29

いちご、五反田に短時間利用可能なワーキングスペース

「Coin Space by Centro」メインスペース
ブース席

 いちご(株)の子会社の(株)セントロ(東京都港区、代表取締役社長:渡邊 豪氏)は30日、「いちご五反田ビル」(東京都品川区)に、「Coin Space by Centro」(79席)をオープンする。

 同ビルは、1972年11月築、延床面積6,943.23平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下1階建て。JR「五反田」駅徒歩1分に立地。いちごオフィス投資法人の保有物件。昨年秋に空いた10階部分の一部(約85坪)を、セントロが借り上げ、コインスペース(株)と提携し、時間料金制で利用できるワーキングスペース、自習室に改装した。「駅前に予備校や学習塾が多いことや各種試験の会場があること、ITベンチャー企業が増え、拠点としてのコワーキングスペース需要が高まっていることなどを踏まえて、今回のスペースづくりに至った。セミナースペースも備えた自習室に関しては需要があれば学習塾へのスペース貸し等も想定している」(担当者)。

 コインスペースは、会員登録をしなくても短時間から利用できることが特徴。エントランスの券売機にて利用時間分のチケット購入もしくはWebサイトでの事前予約・決済で利用できる。「渋谷等にある既存のコインスペースでは、仕事や勉強以外にも、スマートフォン等の充電や趣味の集まり等、多くの人が多様な目的で気楽に利用されている。従来のコワーキングスペースよりもユーザーに寄り添った幅広い利用ニーズに応えるコンセプトが、新しいシェアリングエコノミービジネスとして魅力だった。当施設もさまざまな人に利用いただくことで賑わい拠点にしていきたい」(同)。

 空港ラウンジをイメージしたワーキングスペースには、カウンターやテーブルタイプ等の普通席(38席)のほか、グレード感のあるブースタイプの席(9席)を設置。自習室の32席も、通常は普通席として提供する。いずれの席も電源やWi-Fiを完備。

 営業時間は平日の9時~20時30分。料金は、キャンペーン価格で、普通席が12分当たり100円、1日最大で1,500円。月額会員の場合は、月1万2,000円。会員受け付けを開始しており、すでに申し込みがある状況。既存のコインスペース会員からの流入も期待できるとした。

 今後も、セントロでは、いちごグループの駅近ビルで同様のスペース開発を検討していくほか、シェアオフィスやシェアハウス、別荘などのシェアリングエコノミービジネスを推進したい考え。

自習室。通常は普通席として提供する
入口にある左の券売機で利用時間に応じて決済できる

この記事の用語

シェアリングエコノミー

空き状態にあるモノや技能の個人間の貸し借りを、情報通信システムを活用して仲介するサービス。英語でSharing economy。

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