
三菱地所(株)は2日、日本最大級となるビジネスイノベーションスペース「(仮称)TechLab」を、大手町ビル(東京都千代田区)に新設すると発表した。
教育・コンサルティング等を通してイノベーション創出支援を行なうSPAジャパンとの共同事業。企業間のコラボレーションをサポートし、イノベーションを創出することを目的とした施設を、同ビル6階に約2,000平方メートルのスペースを確保してオープンする。
ステークホルダーの拠点となるオフィスや、ワークショップ等の実施エリア、プロモーション動画を撮影できるスタジオ・イベントスペースなどで構成。
企業間の交流を活性化させるコミュニティマネージャーや、ファシリテーターとなるSAPジャパンのスタッフが常駐し、共同イノベーションの手段としてデザインシンキング(デザイン思考:製品開発や経営などに活用できる、課題設定、解決策の探求、プロトタイプの作成などを通じ、製品やサービスを生み出す手法)をはじめとするさまざまなイノベーション実現支援プログラムを提供していく。
オープンな異業種コミュニティ「Business Innovators Network」のステークホルダーを中心に、大企業やスタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、研究者などの入居を見込む。オープンは11月の予定。
同ビルには、大手会計事務所である「KPMG」が1日に、デジタル技術を活用して日本企業のイノベーションを促進する拠点「KPMG Ignition Tokyo」を開設。三菱地所・(株)電通・(株)電通国際情報サービスが運営しているFinTech集積拠点「THE FINTECH CENTER of TOKYO,FINOLAB」も開業から1年半で開設時の約4.5倍にあたる約1,200坪にスペースを拡張するなど、創業支援機能を拡大している。今後、同ビル東側を「LABゾーン」として、大企業からスタートアップまで、個性あふれる企業のリーシングを推進。さらなる新ビジネス創出を進める計画。