住友不動産(株)は4日、大規模複合開発「(仮称)梅田曽根崎計画」(大阪市北区)を着工した。
開発地は、約6,800平方メートル。大阪中心部の梅田エリアに立地する小学校跡地で、同社が2014年に取得した。JR「大阪」駅をはじめ、大阪メトロ御堂筋線、阪神電鉄、阪急電鉄の各「梅田」駅に地下街を介して5分圏内でアクセスできるほか、繁華性の高い「お初天神商店街」にも隣接する。
建物は、地上56階地下1階建て、高さ191m、延床面積約10万7,500平方メートルを計画。低層部は、従前の小学校の面影を感じさせるデザインとする。防災備蓄倉庫や緊急用貯水槽などを設置するほか、非常用発電機による72時間の電源確保など、周辺地域も含めた防災性向上を図る。
商店街沿いの1階部分には商業施設「リンクモール」と交流広場「リンクプラザ」を開設し、コミュニティ機能とする。商業施設面積は約1,000平方メートル。2階には文化交流施設も設けるほか、大阪市管理施設の「収容避難所施設コミュニティセンター」が整備される。また、リンクモール前の3m余の細い路地空間は10mまで拡幅する。
4~8階はホテル(202室)、9~56階をマンション(836戸)とする。ホテルは同社が保有し、グループ会社の住友不動産ヴィラフォンティーヌ(株)が関西圏4棟目のホテルとして運営する。
竣工は、22年3月予定。