不動産ニュース / 開発・分譲

2018/9/28

高級旅館を展開、投資額300億/ヒューリック

10月1日にオープンする「ふふ河口湖」外観イメージ

 ヒューリック(株)は27日、ホテル・旅館などのレジャー事業を運営する(株)カトープレジャーグループ(東京都渋谷区、代表取締役兼CEO:加藤友康氏)と、スモールラグジュアリーリゾート事業に関する説明会を開催した。

 両社は高級温泉旅館「ふふ」シリーズを展開。都心から2時間以内で行ける観光地を対象に、客室数約20~50室の小規模で高品質なホテルサービスを提供。宿泊費8万~10万円と、アクティブシニアやインバウンドの富裕層をターゲットにしている。物件は同社が所有し、経営はヒューリックふふ(株)(ヒューリックとカトープレジャーグループの合弁会社)、運営はカトープレジャーグループが行なう。

 現在は、箱根の「箱根・翠松園」(客室数23室)、熱海の「海峯楼」(同26室)、「ATAMI海峯楼」(同4室)の3施設を取得し、運営中。10月1日には「ふふ河口湖」(同32室)がオープンする予定。富士急行「河口湖」駅から車で15分に立地。敷地面積1万7,780平方メートル、延床面積4,670平方メートル、ロビー棟地上2階建て、宿泊棟地上4階建て。全室に露天風呂を完備し、富士山と河口湖を一望することができる。

 今後は「熱海ふふ増築」(同6室、19年秋開業予定)、「ふふ奈良」(同30室、20年春開業予定)、「ふふ日光」(同24室、20年春開業予定)、「ふふ京都」(同45室、20年秋開業予定)、「ふふ強羅」(同43室、21年秋開業予定)の6つの開発を計画。また、三浦半島や千葉の房総半島、伊豆などでも開発を検討しているという。

 会見でヒューリック常務執行役員の髙橋則孝氏は「当社の不動産開発ノウハウとカトーグループのプロデュース力で、日本最強のスモールラグジュアリーリゾートを開発していきたい。今後は投資額300億~400億くらいで10件以上開発し、しっかりとブランドを築いていきたい」などと述べた。

 なお、ヒューリックは、都心のオフィスビル事業をコアビジネスとしていたが、将来のオフィス需要の減少や、高齢者人口・訪日外国人の増加を見据えて、観光ビジネスに進出。今後の事業の柱にすることを目指している。現在の所有物件は、オフィスが7割、その他(ホテル8~10%、老人ホーム5%、商業ビル10数%)が3割だが、今後は非オフィスを5割にしていく考え。

「高級旅館『ふふ』を10件以上開発し、しっかりとブランドを築いていく」と述べる
ヒューリック常務執行役員の髙橋則孝氏

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リゾート

行楽地。一般に、余暇活動として訪問し、または滞在する場所をいう。

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