不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2018/11/8

減収減益/東急不HD19年3月期2Q

 東急不動産ホールディングス(株)は8日、2019年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。

 当期(18年4月1日~9月30日)は、売上高4,025億6,900万円(前年同期比1.3%減)、営業利益321億7,300万円(同8.1%減)、経常利益277億5,800万円(同9.6%減)、当期純利益166億6,400万円(同5.3%減)。

 主力の都市事業は、投資家向けのビル等売却収益の減少や、前期に売却した物件の逸失利益、再開発事業における費用の増加等により、売上高は1,218億円(同16.5%減)、営業利益は230億円(同15.5%減)。減収減益となったものの、既存物件での賃貸収益の改善も見られ、期首予想よりも好調に推移したことから、通期売上高予測を2,555億円(前回予測比222億円増)に上方修正した。

 住宅事業の売上高は320億円(同23.3%減)、営業利益は1億円(同91.5%減)。分譲マンションの計上戸数減少などにより、減収減益となった。供給・販売戸数は、分譲マンションが新規供給553戸(同97戸減)・契約戸数616戸(同31戸減)、戸建ては供給41戸(同7戸増)・契約40戸(同1戸減)。期末の完成在庫は、マンション422戸(18年3月期末比207戸減)、戸建て8戸(同2戸増)。また、マンションの通期売上予想に対する契約済み割合が73%(期首32%)と順調に進捗したことなどから、通期売上高予測を1,245億円(同91億円増)に上方修正した。

 管理事業は、売上高807億円(前年同期比10.9%増)、営業利益33億円(同1.8%増)。管理ストック拡大に加え、リフォーム工事売り上げが増加したこと等により、売上高・営業利益を伸ばした。期末のマンション管理ストックは83万5,410戸(同1万3,179戸増)。

 また、ウェルネス事業は、「東急ステイ」の新規稼働や、「KYUKARUIZAWA TOKYO,Curio collection by Hilton」(長野県北佐久郡)、「東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA」(長野県北佐久群)、「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」(沖縄県国頭郡)等、ホテル・リゾートの新規開業を実施。特に「東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA」の別荘・会員権販売が好調で、売上高623億円(同36.6%増)、営業利益26億円(同62.5%増)と増収増益となった。

 通期予測は、都市事業、住宅事業の上方修正や、投資家向けのビル等売却、分譲マンションの引き渡しが下期に集中していることを受け、売上高を上方修正。売上高9,000億円(前回予測8,800億円)、営業利益800億円、経常利益700億円、当期純利益370億円を見込む。

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