不動産ニュース / 団体・グループ

2018/11/26

「不動産エバリュエーション専門士」を発足

 (公財)不動産流通推進センターは、「不動産エバリュエーション専門士」を発足する。

 「不動産エバリュエーション」とは、不動産会社が既存不動産のプラス面を見つけ、活用策を提案できる能力を育成するプロジェクト。詳細は21日付のニュース参照。

 その一環で、「公認 不動産コンサルティングマスター」向けの専門士資格「不動産有効活用専門士」を「不動産エバリュエーション専門士」に名称変更し、従来よりレベルアップした内容の資格制度として運営していく。地盤調査やインスペクション結果等さまざまな不動産調査をとりまとめ、それを踏まえた独自の評価書を作成。バリューアップ手法を示した見積もり・企画書等によって、具体的に建物の価値がいくら上がるのか明示できる能力育成を目指す。会見で、同センター常任参与の真鍋茂彦氏は「従来の古屋付きで土地を仲介するという考えだけでなく、土地はもちろん、建物の評価がきちんとできることが今後の不動産会社には必要」と話した。

 従来の「不動産有効活用専門士」向けの内容と同じ講習(3日間)+修了試験を実施後、エバリュエーション追加講習(1日)を開催。修了者に資格を付与する。これまでの「不動産有効活用専門士」(約200人)は、12月1日より順次名称変更手続きを行なう形になるが、同センターでは追加講習の受講を推奨する考え。初回は2019年春に実施する予定。新規申し込みは、コンサルマスター約1万6,000人のうち200人程度を見込む。

 また、今回の名称変更に合わせて、同センター発行の価格査定マニュアルも改訂。不動産エバリュエーション専門士が実務の上で、どういったケースでプラスの価値が発生し、どれくらい査定価格に反映できるのかが判断できる内容に変更する。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

価格査定

不動産の売却を媒介する場合に、依頼者に助言するなどのため取引価額を算出する行為をいう。この場合にその根拠を示すことが必要で、標準的な手法によって取引事例を比較検討し、客観的で実際的な成約見込額を算出しなければならないとされている。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。