三井不動産(株)は3日、組合の一員として推進する「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」を着工した。
東京駅前3地区で進行中の第一種市街地再開発事業の第1弾。日本初の「ブルガリホテル東京」や八重洲地下街と接続した商業施設など、オフィス・商業・ホテル・小学校・バスターミナル等を開発する大規模複合再開発となる。
JR「東京」駅地下直結。敷地面積1.3ha、延床面積28万平方メートル。A-1街区とA-2街区で構成し、A-1街区は地上45階地下4階ペントハウス2階建て、A-2街区は地上7階地下2階ペントハウス1階建て。
A-1街区の地下2階にバスターミナル、地下1~3階に商業施設、4~5階にビジネス交流施設、7~38階にエリア最大級の基準階専有面積約4,000平方メートルのオフィスフロアとする。40~45階にはホテルが入居。再開発区域内に所在していた小学校を低層部に再整備する。A-2街区は店舗、子育て支援施設、住居で構成する。
周辺エリアに対し「電気」と「熱」を供給するエネルギーセンターも設置。環境負荷低減に資するだけでなく、災害時に信頼性が高い中圧ガスでの発電により、非常時に建物のBCPに必要な電気の供給を可能とする。また、帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫、災害用トイレも整備する。
外装デザインは、プロジェクトが面する外堀通りがかつて江戸城外濠の水路だったことから、通過する船や帆をイメージした現代的なデザインを採用した。
竣工は2022年8月末の予定。