不動産ニュース / 仲介・管理

2018/12/14

AI活用し、住んでからも満足な家探しを研究

 (株)ウィル(兵庫県宝塚市、代表取締役:坂根勝幸氏、友野 泉氏)はこのほど、不動産データ分析手法の開発について、京都大学と共同研究の契約を締結した。

 不動産の購入は消費財とは異なり、幾度も体験するものではない。また立地や環境、間取り、デザインなど、あらゆる要素を含む上に、それぞれに多くの選択肢がある。さらに、新築か中古か、戸建てかマンションかなども重ねると、選択肢は膨大なものになる。

 そこで、現在の顧客の諸条件にマッチングした物件情報を提供することにとどまらず、顧客が住んだ後も満足して暮らせる物件を予測し、提案する仕組みを構築したいとの考えから、今回の契約に至った。

 同大学大学人経済研究科の秋田祐哉准教授に方法論の検討を依頼。それに基づき同社社員がデータ分析とシステム開発を進め、独自の仕組みとして構築する。

 同社がこれまで蓄積してきた約29万件のデータに加え、個人情報の使用について同意を得たデータを収集すると共に、今後もアンケートや顧客の閲覧履歴、営業マンの入力事項等、継続してデータを増やしていく。そしてどのような希望条件を持ったどの属性の顧客が、どのような物件を選択し、住んだ後にどのくらい満足しているか等をAIが学習。プロフィールやあらゆる諸条件が似た顧客に対し、クオリティの高いレコメンドを目指す。

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