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2018/12/14

3次元住宅プレゼンシステムを導入/住友林業

3DCADシステム 外観イメージ

 住友林業(株)は1月2日、完成住宅のイメージを分かりやすく体験できる3次元住宅プレゼンテーションシステム(3DCAD、スリーディキャド)の運用を開始する。

 3DCADは、3D・CGの開発会社シリコンスタジオ(株)(東京都渋谷区、社長:梶谷 眞一郎氏)と共同開発したシステム。設計図面を、パソコンやスマートフォンなどの画面上で、高画質で立体的な画像へと変換することができる。商談の場で活用することで、顧客が完成住宅をイメージできるため、不安解消につなげられるという。木材、金属、ガラス、布など多種多様な質感を実写に迫る品質で表現できるなど、従来のCADシステムよりもクオリティが高い。

 外観や内観、インテリアのカラーシミュレーションをはじめ、指定した日時での太陽光の差し込み方や移り変わり、照明の光の反射、映り込み具合などリアルに表現することができる。また、床材は100種類以上用意。色や木目、光沢感などについても、樹種ごとに表現できる。

 従来は、完成イメージの変更等を顧客に紙で渡すまで2、3日を要していたが、商談のその場で提示できる。また、顧客のスマートフォン、パソコンにも画像を送ることができ、VRビューアを使ったVR体験もできる。これにより、商談の進捗スピードが上がり、顧客の要望に対し、時間をかけて対応していくことができるという。

 14日の会見で同社執行役員住宅・建築事業本部副本部長兼営業推進部長の高橋郁郎氏は「当社の最大のウリである設計力やデザインの魅力を伝えるために、プレゼン手法が重要だと考えた。部材の材質や光などにもこだわり、より完成形に近いものができたと自負している。より満足度を向上させていきたい」などと述べた。

 1月2日から開始する新春家づくりフェアでは、3DCADを全国の支店に配備し、顧客に家づくりを楽しんでもらうツールとして活用していく。

3DCADシステム 内観イメージ

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