不動産ニュース / 開発・分譲

2019/2/1

大手町にモノづくりのイノベーション施設

カフェ併設のラウンジ
コンパクトオフィスとホットデスクスペース。コンパクトオフィスは全室ガラス張りとし、外からの光を取り込む開放的なデザインとした

 三菱地所(株)は1日、SAPジャパン(株)と協業し、日本最大級のコラボラティブスペース「Inspired.Lab」を「大手町ビル」(東京都千代田区)内にオープンした。

 新事業の立ち上げ等変革を望む大手企業と、新たな取り組みを行なうスタートアップ企業のオープンイノベーションをサポートする施設。特に、最先端の科学技術や研究といった社会課題を解決する新規ビジネスの創出を図っていく。面積は約2,000平方メートル。入居企業の拠点となる6~14人向けのコンパクトオフィススペースや、大人数向けオフィススペース、ホットデスクの他に、3Dプリンター等を用い新商品のプロトタイプを作成する工房、プロモーション動画を撮影するスタジオ、カフェ併設のラウンジで構成する。

 三菱地所とSAPジャパンはファシリテーターとして、SAPのデザインシンキング(デザイン思考:製品開発や経営などに活用できる、課題設定、解決策の探求、プロトタイプの作成などを通じ、製品やサービスを生み出す手法)を核に、イノベーション実現支援プログラムを提供する。現在、旭化成エレクトロニクス(株)や(株)三菱地所設計等、3社が企業会員に登録。WHILL(株)、アカデミスト(株)といった10社のスタートアップ企業も参画を決めている。

 なお、施設内では新商品の実証実験も実施。第1弾として、1日、WHILLと三菱電機(株)がコラボした「パーソナルモビリティ自動運転システム」と、パナソニック(株)と(株)Liquidによる「無人販売ショーケース」の実証実験を開始した。

 また、6月からは、SAPジャパンによるスタートアップ向け事業支援プログラム「SAP.iO Foundry Tokyo」も開始する。スタートアップ企業を、メンターによる事業戦略の構築支援や、SAPの持つテクノロジーの提供等を通じて、3ヵ月間サポートするもの。1日より参加企業の募集を開始したが、事前に開催したローンチイベントには約50社の参加があったという。

 施設オープンの発表会に登壇した三菱地所執行役常務の湯浅哲生氏は、「大手町、丸の内エリアには社会課題の解決に取り組む企業が既に集積しており、イノベーションを起こすエコシステムが構築されている。施設の目玉は工房と実証実験。アイディアを素早く形にし、トライアンドエラーを行なえる環境を整備することで、エリアのエコシステムはより強力化する。将来的にはまちの随所で常に新商品の実証実験が行われるような環境にしていきたい」などと話した。

アイディアをすぐに形にするための「工房」。入居検討企業に聞き取りを行ない、3Dプリンター等ニーズに沿った機器を設置した
WHILLによる「WHILL自動運転システム」の実証実験の様子。タブレット端末で呼び出すこともできる、自動運転機能を持つ1人乗りのモビリティを試験走行する

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コワーキングオフィス

独立して働く人々が共同利用しながら働く事務所。そのような場所を「コワーキングスペース」ということもある。

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