東急建設(株)とナイス(株)は、共同で研究していた木造建築における「連続斜め梁構法」の実証に成功した。
同構法は、高価格・長納期になりやすい特注材ではなく、調達しやすい6mの規格流通材を利用して、8.19mスパンの木造中空間を創出するもの。(一社)木造住宅産業協会が公表している「木造軸組工法による大スパン架構の提案」を実証した。これによって、中・大規模木造建築においてさらなるコストパフォーマンス向上と材料調達の短期化が可能になる。
試算によると、木造校舎の構造設計標準と比較して約20%のコスト削減と、1ヵ月以上の調達工期の短縮が見込めるという。
また、東急建設では、木造建築事業の拡大を図るため、中・大規模木造建築ブランド「モクタス」を立ち上げた。今後、技術開発を強化していくという。