不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/2/18

業務に合わせた働く場所の選択で効率アップ

 三井デザインデック(株)は15日、産学共同プロジェクト「Active Based Working(ABW)に関する調査研究」の結果を公表した。北里大学一般教育部教授の島津明人氏、東京大学大学院経済学研究科准教授の稲水伸行氏との共同研究。

 今回の調査では、オフィスにおける席の割り当てと仕事をする席の選択の自由度に応じて4つに分類し、それぞれの仕事のパフォーマンス等を分析した。具体的には、個人に固定席が割り当てられている「固定席」、席を選んで仕事ができ、すべてのデスクは同じ形状の「単純フリーアドレス」、固定席が割り当てられているが自席以外でも自分の仕事に応じて多様なスペースで仕事ができる「固定席型ABW」、席の割り当てがなく、多様なスペースで仕事ができる「ABW」に分類し、調査を実施した。

 それぞれのパターンごとに、働く人が感じる負担との相関性を調べたところ、「ABW」および「固定席型ABW」は、仕事に対する熱意や個人のパフォーマンスといった項目で高い数値を示し、働く場所の選択が仕事のパフォーマンス向上に寄与していることが分かった。

 また、「単純フリーアドレス」は、「固定席」よりも仕事へのマイナスの影響が出ているという結果も。適切な働く場所の選択肢がなく、自分の席も確保されていない単純フリーアドレスでは、心理的・身体的ストレスが増加するという。

 同社では、今回の結果を受け、今後のワークスタイルコンサルティングやワークプレイス提案に活用していく。

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