積水ハウス(株)は7日、2019年1月期決算(連結)を発表した。
当期(18年2月1日~19年1月31日)は、連結売上高2兆1,603億1,600万円(前期比0.0%)、営業利益1,892億2,300万円(同3.2%減)、経常利益1,951億9,000万円(同4.2%減)、当期純利益1,285億8,200万円(同3.5%減)となった。
戸建住宅事業は、ZEHの「グリーンファースト ゼロ」の販売を推進。高級商品の拡販や、都市部では多世帯同居等のニーズに応える3・4階建て住宅の販売に注力した。また、10月には住生活研究所の研究成果と先進技術をかけ合わせた「イズ・ロイエ ファミリースイート」を発売。これらの結果、受注は第3四半期より回復が見られ増加したものの、前期の受注減の影響を受け、売上高3,579億4,400万円(同3.6%減)、営業利益422億5,500万円(同12.0%減)となった。
賃貸住宅事業では、3・4階建て賃貸住宅の拡販に努めた他、店舗併用住宅やホテル、保育園、医療施設などの用途への提案力を強化したことにより、非住宅分野の販売が順調に推移した。しかし、全体受注は販売が伸び悩んだこと等から減少。売上高4,160億6,200万円(同6.0%減)、営業利益503億7,600万円(同17.3%減)を計上した。
リフォーム事業では、メンテナンス型や提案型、省エネリノベーション等の環境型リフォームへのシフトを推進し、販売体制を強化。賃貸住宅「シャーメゾン」を対象に、長期安定経営に寄与するリフォーム提案を積極的に推進した。その結果、売上高1,414億1,600万円(同3.3%増)、営業利益211億900万円(同6.8%増)。
不動産フィー事業では、積和不動産各社による賃貸住宅「シャーメゾン」の一括借り上げおよび管理受託戸数が堅調に増加。ホテルライク仕様等、高品質な賃貸住宅への入居ニーズを捉えることで高水準な入居率を維持。その結果、売上高5,140億3,500万円(同4.9%増)、営業利益394億700万円(同18.9%増)となった。
期末の受注高は連結で2兆1,775億5,700万円(同3.0%減)、受注残高は9,958億4,200万円(同1.8%増)。次期は、売上高2兆3,670億円、営業利益2,050億円、経常利益2,080億円、当期純利益1,390億円を見込む。