
(一社)不動産流通経営協会は16日、東京国際フォーラムで「FRK住まいと暮らしのセミナー」を開催した。同協会が消費者向けに毎年行なっているもので、今回で13回目。約200人が集まった。
第1部では、「今、既存(中古)住宅が選ばれる理由」と題して住宅ジャーナリストの山本 久美子氏が、「リノベーションでこんなに変わる!」をテーマに(株)ブルースタジオ執行役員の石井 健氏が、それぞれ講演。
石井氏はリノベーションのメリットについて、「分譲住宅の仕様・プランにはその時代のトレンドがあり、暮らしの変化について来られない側面もある。リノベーションを採用することで家を自分の快適な暮らし方に合わせて変えていくことができる」などと話した。また、既存住宅を購入してリノベーションする際のポイントについては「予算管理をきちんとすること、求めるものの優先順位をつけることが大切だ」などと語った。
第2部では、タレントの藤本美貴さんを招いて「今、注目される近居という住まい方」をテーマに特別トークを行なった。藤本さんは2009年に結婚した際、それまで同居していた母親のために同じマンション内の別住戸を借り、近居をスタート。藤本さん家族が現在の住まいに移り住んだ後も、約1kmの距離に母親が住んでいるという。藤本さんは近居のメリットを「子育てやお互いに何かがあった時など、基本的には別家族でありながら困った時に助け合える環境がとてもありがたい」などと語った。