不動産ニュース / 政策・制度

2019/3/25

東京都が空き家対策ガイドブック

「東京空き家ガイドブック」表紙

 東京都は22日、空き家の解決事例と基礎知識をとりまとめた「東京空き家ガイドブック」を作成した。

 「空き家の事例集編」と「空き家のギモン編」の2部構成。「事例集編」は2016年12月~18年3月に実施した「東京都相続空家等の利活用円滑化モデル事業」での解決事例15件を抜粋。モデル事業者であるNPO空家・空地管理センター、東京急行電鉄(株)、ミサワホーム(株)が対策に取り組み、期間内に解決した事例は42件。他都市等で3事業者が取り組んだ21事例も追加し、計63事例の中から残置物が多い空き家や、未接道のため建て替えができない空き家の売却事例などを掲載した。

 また、モデル事業の相談事例の分析も掲載。期間内に寄せられた相談は344件。空き家発生の経緯は、相続が42%、施設入居・病院入院が20%、転居が8%。不明という回答も17%あった。解決した場合の解決策は、売却が67%を占め、賃貸が17%、管理が8%だった。

 「ギモン編」は、空き家問題の解決に向けて出てくるであろうさまざまな疑問のうち、代表的なものをQ&A方式で紹介。空き家解決に向けたチェックリストも盛り込んだ。

 B6判、86頁。都庁案内コーナーなどで配布するほか、都のホームページでダウンロードできる。

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