不動産ニュース / 開発・分譲

2019/4/2

良品計画、世界旗艦店となる銀座店を開業

「無印良品 銀座」外観

 (株)良品計画は4日、世界旗艦店となる「無印良品 銀座」および日本初となる「MUJI HOTEL」の「GINZA」、レストラン「MUJI Diner」をグランドオープンする。

 東京メトロ「銀座」駅徒歩3分、JR「有楽町」駅徒歩5分など。敷地面積約1,343平方メートル、延床面積約1万4,241平方メートル、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上10階地下3階建て。並木通り側の間口は50mと、銀座では有数の広さを確保した。

 1~6階に「無印良品 銀座」が、6階(フロント)~10階に「MUJI HOTEL GINZA」(客室数79室)が、地下1階に「MUJI Diner」が入居する。

 「無印良品 銀座」は、無印良品単独の店舗面積では世界最大となる3,981平方メートル。「感じ良いくらし」の実現に向けた商品を取り揃え、売り場やサービスで地域やくらしの「役に立つ」取り組みを実践していく。特に食への取り組みに注力しており、「MUJI Diner」以外にも、青果販売や弁当・サラダ販売、ベーカリー&ジューススタンドなどを展開する。

 「MUJI HOTEL GINZA」は、UDS(株)が無印良品の思想を体現するホテルとして内装設計し、運営を手掛ける。日常の延長で心地よく過ごせる空間を目指し、木、土、石などの自然素材をふんだんに用い、船の廃材、路面電車の敷石など古い素材を生かし時間が作り出す風合いも表現した。

 もともとオフィスビルとして開発されたビルをコンバージョンしているため、奥行きが長いことがネックとなったが、あえて間口を小さくとった間取りを採用。収納をうまく組み込むことでスペースの無駄をなくし、その特長を生かした。客室は、面積14~52平方メートル、最大収容人数2~4名の9タイプを企画。2段ベッドや自由に書籍が読める本棚付きの客室も用意した。客室内の備品は、1~5階の無印良品店舗で購入できる商品を一部に採用。料金は、最多タイプの面積24~25平方メートル1室で2万9,900円(ダブル:最大収容人数2名、税・サービス料込み)。

 予約は公式ホームページ、あるいはホテル直接でのみ受け付ける。3月20日に予約を開始しており、現時点の予約状況は、開業後しばらくはほぼ満室状態が続く見込み。インバウンド比は約半数で、将来的にはインバウンド中心の運営を見込んでいる。

 2日に開催したマスコミ向け内覧会で、良品計画代表取締役社長の松﨑 曉氏は、「この銀座店の前進である有楽町の店舗は、再開発により閉店したが、初めて本格的に飲食形態を取り入れるなど、“挑戦的な店舗”として2001年にオープンした。その後、無印良品の聖地として年間190万人もの人が訪れる店舗に成長しており、それを継ぐ店舗として、この銀座は非常に重要な意味を持つ。店舗、ホテル、レストランの、無印良品の世界観を一堂に感じられる複合施設として、年間230万人の来場を目標にしている」などと抱負を述べた。

 なお、同ビルは、三井不動産(株)が(株)読売新聞社から委託を受け、「読売並木通りビル」として開発、テナント誘致を行なったもの。竣工は2月28日。

「MUJI HOTEL GINZA」客室。収納をうまく組み合わせ、奥行きを生かした間取りを採用した

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