不動産ニュース / 開発・分譲

2019/5/30

目黒に建物丸ごと研修素材の施設/東急コミュ

「東急コミュニティ―技術センターNOTIA」外観

 (株)東急コミュニティ―は29日、2019年2月に完成した「東急コミュニティ―技術センターNOTIA」を報道陣に公開した。

 同施設は、東急東横線「中目黒」駅徒歩2分に位置。敷地面積842平方メートル、延床面積2,440平方メートル、鉄筋コンクリート造鉄骨造併用構造・地下1階地上5階建て。設計・施工は清水建設(株)。

 「建物そのものが研修素材」として機能させるのが最大の特長。本物の現場と同じ環境で、従業員が見て、触って、学べる施設としている。

 地下1階の多目的フロアは、座学から実技研修、プレゼンテーション等に使用。大型スクリーンやさまざまなICT機器を完備し、一方通行な座学ではなく、相互に学べる参加型の学習スタイルにより、人材育成を加速する。
 2・3階は設備実習のフロア。2階は、防火・防災設備と給排水・衛生設備の原理原則を学ぶことができ、連動する各設備を使って現場でしか経験できないことを再現。消火ホースによる放水も体験できる。3階は、電気設備と空調設備の原理原則を学ぶフロアで、配管・配線・ダクトは露出しており、空気や電気の流れを追えるよう工夫している。温熱制御実習スペースでは、実際に研修用設備を調整しながら、快適な湿度を抑制するスキルを学ぶ。
 4階は知的創造のフロア。無線投影システムや電子黒板を完備し、お互いに教え合い知識を共有・グループで課題を解決するなど、協調学習の場として活用。用途に合わせて空間を変化させることができる、アクティブラーニングスペースとしている。

 また同施設は、東京都内のオフィスビルとして初となるエネルギー削減率75%の「Nearly ZEB」認証を取得。エネルギーに関するデータ蓄積の場としても活用し、省エネ提案にもつなげていく予定。

 同社取締役常務執行役員の速川智行氏は、「当社では、建物の点検、診断、工事などを行なう技術員約1,600人を抱えており、技術力こそが建物管理を支える。従業員の技術力と提案力を高め、マンションやビルなどの資産価値向上につなげていく」などと話した。
 年間利用者は約4,000人を想定している。

違いを学ぶため、さまざまな種類の配線を露出させている

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