不動産ニュース / 仲介・管理

2019/7/22

大規模修繕周期の長期化で100年で5億削減

 伊藤忠アーバンコミュニティ(株)は22日、伊藤忠グループが分譲済みの「クレヴィア」シリーズマンションのうち、同社が管理する物件を対象に、大規模修繕工事の周期を長期化する取り組み「Via・Renaissance(ヴィア・ルネサンス)」を開始すると発表した。

 長期修繕計画を通常の30年から100年作成とすることで、「永く安心して住み続けられる」マンションを目指す同社の「100年マンション研究会」での研究成果をもとにした取り組み。同社責任施工による竣工後1回目の大規模修繕工事において、屋上防水の保証期間を業界基準である10年から15年に延長する。これにより、次回の大規模修繕工事の推奨を12年から15年に延伸するプランの提案を可能とした。

 250戸のマンションで1戸当たり100万円の費用が掛かると想定した場合、12年スパンの大規模修繕工事を行なうと、100年で8回・約20億円のコストが発生する。一方、15年スパンの場合、大規模修繕工事は6回・約15億円で済み、5億円のコストダウンができる計算。

 初弾として、「クレヴィア新大塚」(東京都豊島区、総戸数85戸)で行なう。

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大規模修繕

分譲マンションの性能を維持し老朽化を防止するために、計画的に行なわれる修繕であって、多額の費用を要する修繕のことである(これに対して多額の費用を要しない計画的な修繕は「小規模修繕」という)。 具体的...

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