ミサワホームグループの(株)マザアスは、運営する介護付き有料老人ホーム「マザアス南柏」(千葉県流山市、総戸数105戸)で、トヨタ自動車(株)未来創生センターが研究する認識技術など、ロボティクスを活用したケアサポートシステムの実証実験を8月より実施する。
同社はこれまで、介護現場で市販化された介護ロボットを導入するなど、介護業務の生産性向上に取り組んできた。
今回の実証実験では、トヨタ自動車が研究を進める認識技術を活用し、介護スタッフが居室内の入居者の様子を遠隔より把握できるようにする他、スマートフォンアプリ上で全スタッフの位置情報を可視化し、ナースコールに対する迅速かつ適切なサービス提供を検証する。また、スタッフの移動履歴を基に介護日誌作成を半自動化する等、事務作業の削減も検証する。
実証期間は、2020年5月までを予定。同社は、実証結果を介護スタッフが介護に集中できる環境づくりに生かし、介護品質を維持しながらスタッフ自身の身体的・精神的な負担の軽減を実現すると共に、入居者のQOL向上にもつなげる考え。