不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/8/29

流通業の業況指数、2期ぶりのマイナス

 (一財)土地総合研究所は29日、四半期ごとに実施している「不動産業業況等調査」結果(2019年7月時点)を発表した。

 不動産業業況指数は、住宅・宅地分譲が7.6(前回調査比16.6ポイント悪化)で、26期連続のプラス。不動産流通業(住宅地)はマイナス12.9(同18.1ポイント悪化)と、2期ぶりのマイナスとなった。ビル賃貸業は34.8(同7.5ポイント改善)で21期連続のプラス。

 業種別では、住宅・宅地分譲業の用地取得件数がマイナス16.1ポイント(同0.5ポイント下落)と、15期連続で減少傾向にあるとの見方が続いている。モデルルーム来場者数はマイナス31.3(同37.4ポイント下落)、成約件数はマイナス22.5ポイント(同32.9ポイント下落)と、いずれも減少傾向。販売価格の動向は21.2(同20.0ポイント下落)。販売価格は、29期連続で「上昇した」という回答が「下落した」を上回った。

 不動産流通業の「既存マンション等」では、売却依頼件数はマイナス14.5(同10.9ポイント下落)、購入依頼件数はマイナス20.0(同1.8ポイント下落)、成約件数はマイナス40.0(同23.6ポイント下落)、取引価格は1.8(同3.7ポイント下落)。「既存戸建住宅等」では、売却依頼件数マイナス7.0(同3.6ポイント下落)、購入依頼件数マイナス10.3(同1.8ポイント上昇)、成約件数マイナス26.8(同18.2ポイント下落)、取引価格マイナス0.9(同4.3ポイント下落)となった。

 ビル賃貸業は、空室の状況が23.5(同3.8ポイント下落)、成約賃料動向は27.3(同6.0ポイント下落)、空室は23期連続で減少傾向、成約賃料は22期連続で上昇傾向にあるという見方が強かった。

 3ヵ月後の経営状況見通し(指数)については、住宅・宅地分譲が4.5、不動産流通業(住宅地)がマイナス11.2、ビル賃貸業はマイナス2.2となった。

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