不動産ニュース / 開発・分譲

2019/10/9

野村不、日本橋にスモールオフィス第1弾

グレード感のある内装に
個室入口には生体認証システムを設置。高いセキュリティ性能を確保した

 野村不動産(株)は、新オフィスビルブランド「H1O(エイチワンオー)」(Human First Office)の第1弾となる「H1O日本橋室町」(東京都中央区)を、11月1日にオープンする。

 同施設は、東京メトロ銀座線「三越前」駅徒歩2分、JR総武線「新日本橋」駅徒歩5分など。「PMO日本橋室町」の3階に開設する。

 従業員10名未満の小規模オフィスマーケットのニーズに対応。スタートアップ企業やフリーランス特有のオフィスニーズを分析し、ビジネスをサポートするさまざまな機能、役割を備えた。プライバシーを保つ個室空間に生体認証システムなどの高いセキュリティ性能、グレード感のある内装デザインが特長。個室は個別空調を備える全18区画用意し、1区画平均約20平方メートル。最小約5平方メートル(1・2名利用)から最大約40平方メートル(8~13人利用)まで対応する。家具をセレクトできるプランも用意した。また共用設備として、24時間365日利用可能なラウンジと会議室4室を設けた。平日日中は受付スタッフも常駐。来客の取り次ぎ、会議室への案内、お茶出し、不在時の郵便物・宅配物受け取りなどに対応する。

 利用期間は最短3ヵ月からで、賃料は坪単価で8万~10万円程度の見込み。現時点での反響は、10月中に110件の内覧申し込みを得ており、18区画中1区画が成約済、約半数で話を進めている状況。業種はライフサイエンス系の中小企業が中心となっている。

 今後は、1棟新築開発型や中規模高品質オフィスビル「PMO」ビル内での開設、リノベーション型など、多様なスタイルで展開していく。第2弾「西新宿」(PMO内)、第3弾「日本橋小舟町」(一棟新築開発)、第4弾「渋谷神南」(一棟新築開発)など、現在10拠点の計画が確定済で、2023年度末までに東京都心5区を中心に15拠点の開設を予定している。

 9日のマスコミ向け内覧会で同社常務執行役員都市開発事業本部長の黒川 洋氏は「PMOより小さなオフィスを求める声を多く、コワーキング型ではない、個室、セキュリティ性能を重視したスモールオフィスを開発した。受付や共用設備を考慮すれば割安感のある賃料設定にできたと思っている。当社の強みはPMOが先行してすでに50棟近くになっていること。そのお客さまをコアに、前後を取り込んでいく戦略だ。成長企業のニーズに応え、成長後はPMO、その後はより大きなオフィス床を提供していければ」などと抱負を述べた。

定員7人の個室

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コワーキングオフィス

独立して働く人々が共同利用しながら働く事務所。そのような場所を「コワーキングスペース」ということもある。

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