NTT都市開発(株)とリノべる(株) は18日、業務提携および出資に関する基本合意の締結を発表。記者会見を開催した。
NTT都市開発は、これまで住宅・商業などさまざまなリノベーション・コンバージョン事業を展開してきたが、7月に新会社でまちづくり会社の「NTTアーバンソリューションズ(株)」の傘下になったことなどを踏まえて、地域のストック活用を含め、さまざまなジャンルのリノベーション・コンバージョン事業にも進出していきたい考え。
リノベるは、テクノロジーを活用したリノベーション・プラットフォーム事業を展開。既存住宅+リノベを推進するため、不動産・設計・施工等を手掛ける全国約350社のパートナーネットワークを構築し、パートナー向けに施工管理やリノベローンマッチングのアプリなど事業支援ツールの提供などを行なっている。また、遊休不動産再生の提案による地域活性化や既存不動産のスマートホーム化などにも取り組んでいる。事業基盤の強化に向け、これまでも東急(株)(2016年)、三井物産(株)(17年)などと資本提携を結んできた。
会見の席で、NTT都市開発経営企画部経営企画担当担当部長の浜地 健二郎氏は「リノベるの持つさまざまなリノベーション、コンバージョンのノウハウを生かして、マンションはもちろんさまざまな分野で協業したい」と述べた。リノベる代表取締役の山下智弘氏は「NTTグループ保有資産の活用など、既存事業の拡大を図っていく」と話した。
なお、リノベるは、NTT都市開発からの出資を中心に約40億円を調達。同社の事業方針に合うベンチャー企業への出資や既存住宅+リノベーション市場発展に向けたSaaSの開発、多能工の育成などに活用していく方針。