不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/1/7

すてきナイスグループ、持株会社体制を解消

 すてきナイスグループ(株)は7日、完全子会社のナイス(株)を吸収合併し、自社の称号を「ナイス(株)」へ変更する方針を明らかにした。2月7日開催予定の取締役会で合併契約の締結を承認後、3月中旬開催予定の臨時株主総会における承認を条件に、3月31日に合併。4月1日に商号変更する。

 同グループは、2007年10月に持株会社体制へ移行。同社が持株会社としてコーポレート・ガバナンスの充実やグループ全体最適のための戦略立案を推進、ナイスは建築資材事業および住宅事業を主要事業とする中核事業会社として事業を展開してきた。しかし、持株会社体制移行後も、創業家が同社とナイスの代表者を兼任し、取締役会も、事実上ナイスの取締役会と一体的に開催されるなど、持株会社体制によるガバナンス機能が当初の想定通りに機能しなかった。その後、創業家の代表者が同社の代表取締役を退任したもののナイスの代表者は継続し、実質的なグループのトップとしてグループ全体の意思決定を行ない、ガバナンス機能がナイスに集中する構造がより顕著化した。

 そうした中で、19年5月に金融商品取引法違反の容疑で証券取引等監視委員会の強制調査等を受けたことから、8月に第三者委員会調査報告書を受けた再発防止策として、創業家と決別し新たな管理体制・企業風土の構築を掲げ、グループ全体の組織・事業の再編について検討してきた。

 管理部門の組織改編とともに、同社がナイスを吸収合併し、同社とナイスとの二層構造を解消。強固なガバナンス体制を敷いた上で、中核事業会社として収益モデルの迅速な再構築と、グループの不採算会社の撤退・清算を進めることで、コーポレート・ガバナンスとグループ競争力の強化を図る。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年9月号
アクティブシニアの最新住宅ニーズ!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。