不動産ニュース / ハウジング

2020/1/8

世界初の安否確認システム構築/積水ハウス

「HED-Net」のサービスイメージ

 積水ハウス(株)は8日、世界初の安否確認システム「在宅時急性疾患早期対応ネットワーク HED-Net(In-Home Early Detection Network)」の構築を発表した。

 「HED-Net」は、住宅内で住人のバイタルデータを非接触で検知・解析し、急性疾患発症の可能性がある異常を検知した場合に緊急通報センターに通知。オペレーターの呼びかけにより安否を確認し、救急への出動要請、救急隊の到着を確認、玄関ドアの遠隔解錠・施錠までを一貫して行なう世界初の仕組み。

 日本の脳卒中の年間発症者数は約29万人にのぼり、うち79%が家の中で発症している。脳卒中は、早期の治療が重要な疾患だが、家での発見の遅れから年間約1万5,000人が住宅内で死亡していると推計され、心疾患や溺死、転倒・転落と合わせると家での死亡者数は年間約7万人にも及ぶ。同社は「HED-Net」の導入・普及によって、住宅内での急性疾患発症の早期発見・緊急対応が可能となる社会を目指す。

 「HED-Net」の構築にあたり、実際の住まいでの社会実装を「生活者参加型 パイロットプロジェクト」として、2020年中に開始する計画。

 今後は蓄積されたバイタルデータを活用し、「経時変化」からリスクが分かる疾患を早期発見する非接触でのモニタリング方法や、データの医学的観点での分析による「予防」サービスの提案など、「HED-Net」を進化させていく。

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