不動産ニュース / 開発・分譲

2020/1/29

新コア事業となる物流事業の旗艦施設竣工/東急不

「LOGI’Q三芳」外観
「物流事業もコア事業として、年間300~500億円投資していく」と話す岡田副社長

 東急不動産(株)は、同社物流施設ブランド「LOGI’Q」の第4弾物件でフラッグシップ施設となるBTS型物流施設「LOGI’Q三芳」(埼玉県入間郡)を竣工。29日、メディア向けに施設を公開した。

 (株)東急ハンズによる空間プロデュースや(株)東急スポーツオアシスによる従業員の健康サポートなどの施策を取り入れた。

 敷地面積約5万2,075平方メートル。鉄筋コンクリート造鉄骨造地上3階建て。延床面積約7万1,035平方メートル。開発費は約200億円。

 屋上には、東急ハンズがプロデュースした休憩スペース「みはらしテラス」を設置。ウッドデッキ調のテラスから周辺に広がる日本農業遺産「三富新田」が眺望のリフレッシュできる環境を整えた。また、従業員用駐車場の近くには東急スポーツオアシスが監修した運動スペースを設置。肩・腰など、物流施設勤務者が疲れやすい部位をストレッチできる運動遊具を複数用意した。そのほか、「みはらしテラス」とエントランスには、東急不動産本社にも導入している音響空間のサービス「KooNe(クーネ)」と、LOGI’Qオリジナルアロマを導入。香りとともに鳥の鳴き声や小川のせせらぎなどを聞きながら、癒される空間とした。

 なお、同施設はアスクル(株)から、所有の物流施設だった土地を取得して開発したもの。従前の施設で火災があったことから、施設設計では近隣住民や従業員が安心できるよう安全面に配慮した。 

 竣工内覧会に登壇した東急不動産取締役上級執行役員副社長の岡田正志氏は、今後の物流事業の展開についてコメント。「当社では2016年より物流事業に参入しており、首都圏、九州、関西、中部エリアで14物件約1,600億円の物流アセットを開発している。今後は、物流事業を住宅、ビル、商業、リゾートと同じ当社のコア事業と捉え、年間300~500億円の投資を行なっていく。特に、人口が集中している首都圏湾岸エリア等に重点を置き、1万坪以上の規模の大型物流施設開発に注力する」などと話した。また、物流施設に関するリートの組成も視野に入れていることを示した。

東急スポーツオアシスがプロデュースする運動遊具を設置したスペース
東急ハンズがプロデュースする休憩スペース「みはらしテラス」

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物流施設

貨物の保管・仕分けなどのための施設。物流センター、倉庫などであるが、保管機能だけでなく流通加工の機能を備えたものもある。必要な設備は貨物の性質や施設の用途によってさまざまで、その立地は、輸送方法や用途に応じて選定される。倉庫事業者が施設を建設し、賃貸する方法で運営されている場合が多い

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