ミサワホーム(株)、(株)ミサワホーム総合研究所13日、岡山県備前市と共同で実施した「びぜんたてものリボーンコンペ2019」の結果を発表した。
ミサワホームグループと同市は、18年2月に「まちづくり包括連携に関する協定」を結んでいる。同コンペは、備前市内で近年未使用状態が続いていた築30年の空き家の利活用アイディアを募集したもので、内閣府主催の「地域創生・政策アイデアコンテスト2017」で優秀賞を受賞した同市の地域活性化案を具現化した。
題材となった3階建て空き家(敷地面積63.84平方メートル、延床面積140.09平方メートル)について、実際に利活用することを前提に事業性や公共性、デザイン性などを総合的に審査する「トータル部門」と、実現性にとらわれない斬新なアイディアを募集する「アイデア部門」の2部門を設置。審査には地元の大学教授や物件所有者も参加した。
トータル部門の最優秀賞は、(株)安藤嘉助商店Bチームによる「木漏れ日そそぐたまり場(食堂)」。牡蠣や魚介類のみそとおにぎりが食べられる食堂で、地域の人が気軽に立ち寄れる、居心地のいい空間を提案した。「アイデア部門」の最優秀賞は岡山県立大学による「ヒナセノキチ」。地元の観光資源や観光客、地域住民をつなぐ観光拠点にする提案だった。
なお、トータル部門の最優秀賞については、今後、起業資金をクラウドファンディングで募り、実際に事業を実現させる予定。