不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/19

三井不、新木場で賃貸ラボ&オフィス事業に着手

「(仮称)三井リンクラボ新木場」イメージ

 三井不動産(株)は、賃貸ラボ&オフィス事業の第2弾となる「(仮称)三井リンクラボ新木場」(東京都江東区)を着工した。

 ライフサイエンス領域において(一社)ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)と連携し、“コミュニティの創出”およびイノベーションによる新産業の創造・育成につながるエコシステムを構築するための“場の整備”およびライフサイエンス系ベンチャー企業へのLP投資を行なう“資金の提供”に取り組んできた。「賃貸ラボ&オフィス事業」は、2019年5月にスタート。実験を行なうことができるウェットラボ(創薬や再生医療等の研究者が液体気体等を使って実験を行なう場所)とオフィスが一体化した施設を開発し、賃貸している。

 都心近接地に開設することで、都心に集積する大学や医療機関等、ライフサイエンス領域のキープレイヤーとの共同研究や、シーズの事業化および異業種企業とのコラボレーションを通じて研究開発のさらなるイノベーション創出を可能に。また、「賃貸ウェットラボ」と「賃貸オフィス」が一体となった空間によりコミュニケーションを活性化させオープンイノベーションにつなげる。さらにウェットラボは、幅広い研究を行なうことができる基準を満たしているほか、共通実験機器室、会議室、コミュニケーションラウンジ等を設け、充実した研究環境を提供していく。

 「(仮称)三井リンクラボ新木場」は、東京メトロ有楽町線・東京臨海高速鉄道りんかい線、JR京葉線「新木場」駅徒歩11分。敷地面積3,300.06平方メートル。延床面積1万1,169.16平方メートル、総貸付面積7,865.4平方メートルで、同社が新築する初の賃貸ラボ&オフィスとなる。竣工は21年4月の予定。

 同社とLINK-Jは、同事業を通じて日本のライフサイエンス領域における研究開発環境の課題解決に貢献し、イノベーション創出を目指していく考えで、今後、「(仮称)三井リンクラボ柏の葉」(千葉県柏市、21年竣工予定)や「(仮称)イノベーションスクエアPhase II」(アメリカ・マサチューセッツ州、21年竣工予定)をオープンする予定。

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