不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/19

亀戸で分譲マンションと商業施設の複合開発/野村不

「KAMEIDO PROJECT」の模型

 野村不動産(株)は19日、大規模複合開発「KAMEIDO PROJECT」の概要(東京都江東区)を発表した。

 2018年販売開始の「プラウドシティ日吉」に続く「BE UNITED構想」の第2弾となる取り組み。新たに開発したまちを外部に開き、地域とつながる「地域共生型のまちづくり」をコンセプトに、ハード・ソフト両面でのまちづくりを推進する。

 JR総武線「亀戸」駅徒歩2分、16年3月に閉館した商業施設「サンストリート亀戸」跡地に開発。敷地面積2万2,989平方メートルに、分譲マンション「プラウドタワー亀戸クロス」(総戸数934戸)とデッキで直結する大型商業施設(名称未定)を建設する。マンションと施設の間には飲食店で構成する横丁エリア、イベント等に利用できるステージを有する広場(芝生エリア)を設け、周辺地域からも利用しやすいよう南北・東西貫通道路を確保。敷地内に隣接する区立第二亀戸小学校の増築用地を設けるなど、「商」「住」「広場」「学」が一体となった、地域共生型のまちづくりを目指す。

 分譲マンションは、地上25階地下2階建ての2棟(「ブライトタワー」「ゲートタワー」)で構成。間取り1R~4LDK、専有面積29.88~138.44平方メートルと、通常のプラウドより幅広いレンジの住戸タイプを用意した。最上階にはプレミアム住戸も設置。プラウド初となる全館空調システム「床快full(ゆかいふる)」も導入する。竣工は22年1月下旬の予定。

 「BE UNITED構想」を実現するための活動を「ACTO」と名付け、4階部分に同社が保有するACTO活動拠点「まちのリビング」を開設。同社グループが運営し、ワークショップやセミナーを開催するなど、マンション居住者のみならず、地域住人との連携の場として活用していく。

 販売については、登録申し込み開始が3月中旬の予定。現時点の資料請求は5,000件超。事前案内会来場者数は700組で2月末まで予約が埋まっている状況。地元エリアのファミリー層が中心で、駅近立地や商業一体開発、小学校隣接などが評価されている。平均坪単価は300万円台後半、中心価格帯は3LDK・7,000万~8,000万円台となる見込み。

 商業施設は、“モノ”“コト””トキ“を融合した同社商業事業のフラッグシップとなる地域共生型の大型施設を計画。鉄骨造一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建て。延床面積が従前の1.5倍となる約5万8,000平方メートル、店舗面積が同1.3倍となる約2万8,000平方メートル、店舗数は3倍となる約150店が出店する予定。

 記者発表会で同社代表取締役社長の宮嶋誠一氏は、「19年に策定した中長期経営計画で、新たな価値創造のテーマとして“豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現”、“『利便性』『快適性』『安心・安全』に優れた多機能な街づくり”、“地球環境・地域社会の未来を見据えた街づくりとコミュニティ形成”、“良質な商品・サービスのグローバル展開”の4つを掲げた。当プロジェクトは、この4つを実現するフラッグシッププロジェクトとなる」などと抱負を述べた。

開発地
マンションのモデルルーム(3LDK、約74平方メートル)

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