不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/28

全室に大型スクリーン用意したホテル

「slash川崎」外観
1階のロビー兼レストラン。ホテル名にもなっているスラッシュ(/)を模したデザインを取り入れ、デジタル&グリーンをテーマにした近未来的な空間とした

 (株)グローバルエージェンツは27日、2019年11月に開業のホテル「slash(スラッシュ)川崎」(川崎市川崎区、客室数95室)のメディア向け内覧会を実施した。

 同社ホテルでは7ブランド目となる。デジタルネイティブ世代をメインターゲットに設定し、“デジタルホテル”をコンセプトとした。JR「川崎」駅から徒歩5分に立地。地上10階建て、延床面積は2,099平方メートル。客室は、ツイン(客室面積20平方メートル、1泊9,000円前後)をメインに、ダブル(同14平方メートル、1泊7,000円前後)等も用意。最も広いスーペリアツインは、客室面積26平方メートル、1泊1万円前後。いずれも定員は1~2人。全室に、テレビの代わりに80インチのスクリーンとプロジェクターを設置し、自身のスマートフォンからミラーリングして好きな映像を楽しめるようにした。ベッドでくつろぎながらもスクリーンを見やすい姿勢をとれるよう、電動制御による無段階リクライニング機能を有するベットを導入。リクライニングやスクリーンの制御には、ベット1台につき1つ備え付けたiPhoneを用いる。iPhoneは内線のほか、ネットブラウジング等の機能も使用できる。

 チェックインはiPadを用いて実施。朝食の注文も客室のドアに張り付けられたQRコードをスマートフォンで読み込むことで事前に申し込めるサービスも導入した。

 共用部として、屋上テラスや、朝食会場ともなる1階のテラス付きレストランを用意。レストランは宿泊客以外の利用も可能で、座席にコンセントを用意することでコワーキングスペースとしても使用する。

 内覧会で挨拶した同社代表取締役社長の山﨑 剛氏は「現時点ではホテルコンセプトを理解して、というより立地で選び宿泊するビジネスユースが多い。テレビがないなど他のホテルと違う点にクレームが来たこともあるが、反対に大きなスクリーンに驚き感動してくれるユーザーもいて、デジタルネイティブ世代だけでなく、こうした環境に順応する多世代の人が楽しめるホテルだと感じている。今後はインスタグラムを活用し、コンセプトに共感するコアターゲットに訴求していく」などと話した。

 今春にはスマートフォンアプリを用いてチェックインし、フロントでは鍵の受け渡しのみを行なう「オンラインチェックイン」等も開始する予定。時代に合わせ、デジタルサービスを拡充していく。

客室(スーペリアツイン)。スクリーンを見やすいようベットを起こすことができる
客室のドアにQRコードを用意。これを用いて事前に朝食を注文することができる

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