不動産ニュース / 開発・分譲

2020/3/5

大手町エリア最大規模の複合開発が竣工/三井不他

「Otemachi One」外観

 三井不動産(株)と三井物産(株)は5日、複合開発事業「Otemachi One」(東京都千代田区)が竣工、商業エリアを5月12日に開業すると発表した。

 「Otemachi One」は、オフィス、ホール、カンファレンス、商業施設、ホテル、大規模緑地広場で構成する複合開発。東京メトロ丸ノ内線・東西線等「大手町」駅直結。敷地面積は約2万900平方メートル。地上31階地下5階建ての「三井物産ビル」および地上40階地下5階建ての「Otemachi Oneタワー」からなり、延床面積は約35万7,700平方メートル。 敷地内で大手町地区の地域冷暖房施設を更新し地域のBCP機能を強化するほか、最高水準の性能を誇る制震構造の採用、災害時の電力自立性の向上のための中圧ガス・ オイル双方に対応するデュアルフューエル型非常用発電機の導入、 帰宅困難者受入機能の強化など、オフィスビルとして国内最高水準の安心・安全を提供する。

 「三井物産ビル」には、三井物産の新本社が移転するほか、3階には国際会議や商品開発といったビジネスイベントや、音楽ライブ等のエンターテインメントイベント等、多岐にわたる利用が可能な「大手町三井ホール」が5月15日に開業する。ホール面積は約700平方メートルで、併設する約380平方メートルのホワイエと一体的に、さらなる大空間として利用することができる。貸し会議室「大手町三井カンファレンス」も隣接する。

 「Otemachi Oneタワー」には、農林中央金庫や出光興産等、さまざまな業種の企業が入居を決めており、オフィス部分はおおむね満床。2020年12月から、テナント企業向け会員制施設・サービスとして、フィットネスや食堂等を備える「mot.三井のオフィスfor Tomorrow/Mitsui Office for Tomorrow」の提供を行なうほか、Webぺージから執務フロアのトイレの空き状況等が確認出来る「Throne」の導入など、テナント向けサービスを充実させる。6階には、三井不動産が手掛ける法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」の最大級となる拠点が21年に開業する。

 3階および34~39階には、ホテル「フォーシーズンズホテル東京大手町」(総客室数190室)が7月1日に開業。共用施設として、結婚式も行なえる1,300平方メートル超のイベントスペースや、プール付きのスパ、ラウンジ等を用意。地下2階~地上1階の商業施設エリア「Otemachi One Avenue」は、オフィスワーカーのランチニーズから、懇親会・宴会まで、幅広いニーズに応える飲食店舗や、クリニックやランニングステーション等、オフィスワーカーの健康を支援する施設など30店舗が出店する。

 エリア最大級となる6,000平方メートルの緑地空間「Otemachi One Garden」も、22年末に完成する予定。オフィスワーカーの日々の多様化するニーズに応えるとともに、大手町ならびに東京の国際力強化へ寄与する。

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「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。