不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/6/2

東京圏の物流施設、空室率は0.9%

 (株)一五不動産情報サービスは5月29日、2020年4月期の「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」結果を発表した。東京圏・関西圏で延床面積または敷地面積が1万平方メートル以上の賃貸物流施設の空室率等について四半期ごとに調査しているもの。対象は東京圏443棟、関西圏123棟。

 東京圏の空室率は0.9%(前期比1.0ポイント低下)となり、08年7月の調査開始以降最も低い水準となった。新規需要は101万1,000平方メートルで、2四半期前に次ぐ過去2番目の新規需要に。15棟が新たに竣工し、13棟が満室稼働だった。募集賃料は、1坪当たり4,400円(同30円増、0.7%増)と3四半期連続で上昇した。

 関西圏の空室率は2.0%(同0.8ポイント低下)。募集賃料は、1坪当たり3,850円(同130円増、3.5%増)。需給改善を背景に上向いており、この2年間で15%近く上昇している。

 東京圏、関西圏とも賃貸市況は良好。今期に竣工した物流施設はBTS型が比較的多く、マルチテナント型でも新型コロナウイルス感染症の流行前にプレリーシングが終了していたものが大半である。同社は、コロナ禍による不動産マーケットへの影響が出てくるのはこれからで、具体的な数値として現れるのは半年ほど先とみているとした。

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