不動産ニュース / 開発・分譲

2020/6/5

設備検査の業務効率化へ、新試験システム開発

 (株)長谷工コーポレーションはこのほど、新たな排水管通球試験システム「Drain Trace(ドレイントレース)」を開発したと発表。

 労働者不足や労務費・材料費の上昇、顧客ニーズの多様化などにより、集合住宅の設計・施工における生産性向上や入居者の生活の質向上に向けたICT活用を進めており、今回のシステム開発はその一環。

 ドレイントレースとは、無線を利用して非接触で電子タグのデータを読み書きする自動認識技術「RFID」を利用したシステム。新築分譲マンションの竣工前に実施する設備検査において、これまで手作業で行なわれていた排水管通球試験(屋上の通気口から試験ボールを投入後に通水し、屋上の排水桝で回収するテスト)の業務効率化を図ることを目的に、2018年5月より実証に取り組んできた。

 結果、検査時間の削減や検査記録の書類作成時間削減などが図れたほか、検査結果のエビデンス取得にもつながったことから、首都圏新築分譲マンションの設備検査で本格運用を開始した。

 今後は、近畿圏や中部圏にも導入を推進。全社で展開することで、設備検査の業務効率化と建設作業所における生産性向上への寄与にもつなげていく計画。

RFIDを活用した排水管通球試験のイメージ図

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集合住宅

複数の住宅が集まって一つの建物を構成する居住形式をいう。壁、床など建物構造の一部を共有することになる。「共同住宅」と同義。

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