不動産ニュース / 開発・分譲

2020/7/2

自然と工芸品で感性を刺激するオフィス/日土地

「REVZO虎ノ門」外観
エントランス

 日本土地建物(株)は1日、6月に竣工した中規模オフィスビルの新ブランド「REVZO」の初弾「REVZO虎ノ門」(東京都港区)を報道陣に公開した。

 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅、都営三田線「内幸町」駅徒歩3分に立地。鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造地上11階地下1階建て、敷地面積約501平方メートル、延床面積約4,570平方メートル。開発に当たり、デザインコンペを実施。自然とつながるデザインを得意とする建築化・川島範久氏を採用し、日差しや緑を採り入れ、ワーカーの感性を刺激するオフィスとした。

 「『はたらく』を解き放つ」をコンセプトに自由な空間で企業・ワーカーのパフォーマンスを最大化する「Flexibility」、そのオフィスで働くだけで心身が健康的になる「Health」など6つの価値をキーワードに、働く人の創造性や主体性を成長させる空間を目指した。利用者の感性を刺激するため、ラウンジやエントランスには「高岡銅器」(富山県)、「会津塗」(福島県)など、工芸品を取り入れた内装・什器を採用。エントランスには季節や時間に合わせてシーンが変わる自然の映像や、採用した工芸品の製作風景が流れるデジタルサイネージを設置した。また、ワーカーが自然と階段を利用したくなるよう、階段の踊り場には各階色合い、模様が異なる「有田焼」(佐賀県)のアートワークを設けた。

 2~8階は、各フロア1企業に貸し出すオフィススペース。入居企業の想定人数は40~50人程度。基準階面積は約355平方メートル、天井高は3,690mm。採光を取り込めるよう、機械室やエレベーターホールの位置を工夫し、執務スペースはビル正面から背面まで視界が抜ける造りに。内装は、あえてスケルトン状態で貸し出し、各企業が好みに合わせてレイアウトできるようにしている。
 気軽に外に出てリフレッシュできるようにするため、全フロアにテラスを設置。植栽も、ブルーベリーやレモンなど親しみやすくリフレッシュ効果があるものを選定し、あらかじめ整備した。

 入居テナントの交流の場として、10・11階は吹き抜けの共用ラウンジを整備。ソファ席、ボックス席などの多様なフリースペースと、会議室で構成する。キッチンも設けており、イベントスペースとしても活用できるようにした。

 竣工後から内覧を本格化。IT系、広告系の企業からの引き合いが高く、契約済みフロアも複数出ている。入居開始は7月から。

オフィスフロア。採光を生かすため、ブラインドではなく透け感のあるカーテンを採用した
共用ラウンジ。混雑状況等は専用のアプリで知ることができる

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。