阪急阪神不動産(株)は3日、「メゾン一番町建替え事業」(東京都千代田区)の本体工事に着手したと発表。同社初の首都圏でのマンション建替事業となる。
従前建物(「メゾン一番町」)は、1969年竣工の借地権付き区分所有マンション。建築面積約244平方メートル、延床面積約1,635平方メートル、総戸数22戸。老朽化や耐震性の不足を背景に約10年前から建て替え等の議論を進めてきた。
同社は2017年2月に管理組合から事業協力者に選定され、同事業の実現に向けた検討や区分所有者間での合意形成促進、土地所有者との協議を進めてきた。その結果、19年8月に「建物の区分所有等に関する法律」による建て替えが決議された。
同社が地主より土地の所有権を、区分所有者から借地権を取得し、解体および新築工事を実施。建て替え後は権利者が再取得する以外の住戸を一般に分譲する。再建するマンションは建築面積約236平方メートル、延床面積約2,127平方メートル、総戸数33戸。22年3月の竣工を目指す。
同社は今後も首都圏でのマンション建替事業に積極的に取り組んでいく考え。