不動産ニュース / 仲介・管理

2020/9/1

リアルゲイト、原宿に複合ワークプレイス

「PORTAL POINT HARAJUKU」外観。外観の改修は、1階店舗部分のファサード等にとどめている
8階のシェアオフィス兼ラウンジ。コロナ禍を受け定員を大幅に減らし、ソーシャルディスタンスを確保した開放的なレイアウトに変更した

 (株)リアルゲイトは、複合ワークプレイス「PORTAL POINT HARAJUKU」(東京都渋谷区)のシェアオフィス等への入居者募集を2日から開始する。

 同物件は、東京メトロ副都心線「北参道」駅徒歩4分、JR山手線「原宿」駅徒歩7分に立地する、1985年築のオフィスビル(地上8階地下1階建て、延床面積約3,400平方メートル)をオーナーから借り上げ、全面改修したもの。もとはアパレルメーカーが1棟賃貸して使用していたが2019年に退去。明治通り沿いの立地や規模感、階高4,000mmという建物のスペックを生かし、「PORTAL POINT」の第6弾かつフラッグシッププロジェクトとして企画を進めてきたが、新型コロナの影響を踏まえ、コロナ共存時代の多様なニーズを踏まえ企画を練り直した。総工費は約3億5,000万円。

 1階は店舗、2~5階がフロア貸しオフィス(1フロア325平方メートル)、6、7階がスモールオフィス(12区画)、8階がシェアオフィス兼ラウンジ。シェアオフィスフロアは、当初は閉鎖型の会議室を多く設け、定員も100名で計画していたが、コロナ禍を踏まえ定員を60名まで減らし、向かい合わせの席をなくしつつ、より開放的なレイアウトに変更。新たに2名専有利用のブース3区画と、1名専有利用の「サークルブース」、フォンブースWEB会議用ブースを設定した。8階エントランスでは、サーマルカメラによる検温を実施。天井のカメラで混雑状況を可視化するシステムも導入した。

 屋上は、アウトドアワーキングニーズに対応し、ウッドデッキと植栽を施したスカイテラスに改修。倉庫だった地下1階は当初はイベントスペースにする予定だったが、ドライエリアとサッシを新設し、採光と通風を確保した上でオフィスとして提供する。スモールオフィスは、専有面積20~100平方メートル。フロア貸しオフィスとともに、スケルトン仕上げで、内装はテナントに任せている。シェアオフィスフロアとスモールオフィスフロアの会議室は、すべての利用者に開放する(30分500~750円)。

 フロア貸し部分は、IT系企業が全フロア賃貸中。スモールオフィスは、坪賃料4万5,000円前後で募集。シェアオフィス利用料は、登記ありで月額3万5,000円、無しで2万円。2名利用ブースは月額9万円、サークルブースは同8万5,000円で募集する。IT系ベンチャー等に加え、土地柄、アパレル関係者等の反響も多いという。

1名で専有賃貸するサークルブース。他者との適度な間隔を維持しながら集中できるブースとして提案する
屋上のスカイデッキは、テナント利用者のレストスペース兼開放的なワークスペースとして活用してもらう

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