東京建物(株)は9月26日、マンション建替組合と共に進める「イトーピア浜離宮」(東京都港区、総戸数328戸)の建替事業を着工した。
同事業は、総合設計制度活用後の容積率700%(現在400%)を前提に、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」による組合施行で進めるもの。同社は2016年4月に事業協力者に選任され、19年11月に権利変換計画が認可された後、今回本体工事の着手に至った。
同物件は、JR「浜松町」駅徒歩6分、ゆりかもめ「竹芝」駅徒歩2分。敷地面積約2,820平方メートル。建て替え後は、延床面積約2万9,590平方メートル、鉄筋コンクリート造地上32階地下1階建て、総戸数は420戸。住戸は、stadio(スタジオ)タイプ~3LDKまで用意し、多世代の居住ニーズを対応する。都心部における大規模マンション(300戸超)の建替事業としては、先行事例となる。
総合設計制度を活用することで、敷地内に緑豊かな公開空地を確保したほか、屋上には120平方メートルのテラスも設置する計画。併せて、保育施設も誘致する予定。
竣工は23年9月の予定。